
佐陀神能より、演目「八重垣」の様子
島根県松江市にて、5/9(土)、6/6(土)にユネスコ無形文化遺産「佐陀神能(さだしんのう)」の特別公開を開催。
佐陀神能は「ぜんざい発祥の地」として知られる松江市の佐太神社で400年以上継承されている神事神楽で、娯楽としての神楽とは一線を画す高い文化的価値を持っています。
通常は限られた機会でしか観ることができない貴重な神事芸能を体感できる機会として、神楽ファンのみならず、文化や歴史が好きな人のおでかけ先としても最適です。

佐太神社で最も重要とされる神事「御座替祭(ござがえさい)」
佐陀神能は佐太神社の「御座替祭」で執り行われる神事舞の総称。1608(慶長13)年に佐太神社の神官が、京で学んだ能楽の方式を取り入れて格調高い神楽を創り上げたことが始まりです。
神楽という言葉から、多くの方は華やかな衣装や躍動的な舞を思い浮かべるかもしれません。しかし、佐陀神能はそうした「見せるための神楽」とは一線を画します。「神事そのもの」として400年を超えて受け継がれてきた舞には幽玄さと厳かさが漂い、思わず息をのむような時間を生み出します。高い文化的価値を持つ佐陀神能はユネスコ無形文化遺産に登録され、今年は登録15周年という節目の年にあたります。

ぜんざいの発祥は、神在月(旧暦10月)にお供えする神在餅(じんざいもち)
舞が行われる佐太神社は、出雲国二ノ宮として古くから信仰を集めてきた由緒ある神社。出雲地方の神話文化を今に伝える重要な存在であり、「ぜんざい発祥の神社」としても広く知られています。旧暦10月、全国の神々が出雲に集う神在月の神事においてお供えする「神在餅(じんざいもち)」が語源とされ、現在のぜんざい文化へとつながっています。神話や文化が重なり合うこの場所で神事芸能を体感することは、単なる観光を超えた、山陰の奥深い文化に触れる特別な体験となることでしょう。
13:00 国宝・松江城 見学

国宝・松江城
荘厳な天守に登り、宍道湖や城下町を一望。旅の気分を盛り上げます。
15:00 塩見縄手・小泉八雲記念館周辺を散策
城の北側に広がる塩見縄手へ。松江らしい落ち着いた町並みをゆっくりと歩き、小泉八雲が愛した明治期の松江に想いを馳せます。
17:15 城下町周辺で早めの夕食
移動前に、少し早めの夕食を。
18:15 佐太神社へ出発(車で約20〜30分)
市街地を離れ、徐々に空気が澄んでいく感覚も旅の魅力のひとつ。余裕を持った移動で、焦らず向かいます。
18:45 佐太神社到着・境内で静かに過ごす

佐太神社 御本殿
夜の境内の空気を感じながら開演を待ちます。昼間とは異なる静けさが、これから始まる神事芸能へ向けて気持ちを整えてくれます。
19:00〜20:30 佐陀神能 鑑賞

佐太神社 舞殿
灯りに浮かび上がる佐陀神能の幽玄な舞が、神話の世界へと誘います。
日程:2026年5月9日(土)、6月6日(土)
19:00~20:30
※演目内容によっては 10 分程度遅くなることがあります。
料金:個人 ¥2,500 (中学生以下無料)、団体 ¥2,300 (20 名以上)
※当日現金払いのみ
会場:5/9(土) 佐太神社 舞殿/松江市鹿島町佐陀宮内73
アクセス…JR松江駅から車で25分
6/6(土) 島根県立美術館ホール/松江市袖師町1-5
アクセス…JR松江駅からバスで6分
予約:事前予約制、定員に達しない場合は当日受付可
予約ページはコチラ
今回の特別公開は、通常は限られた機会でしか観ることができない佐陀神能を、より多くの方が体感できるようにと企画されたもの。広島県や岡山県など神楽文化が根付いた地域に住んでいる方とっては、これまで親しんできた神楽との違いに触れる貴重な機会となります。また、島根県を訪れる皆様には「神話のふるさと」である出雲地方の魅力を深く実感できる貴重な観光体験としておすすめです。
佐太神社がある松江市は水の都としての美しい景観、国宝・松江城を中心とした城下町の歴史、茶の湯文化など、日本らしさが色濃く残るまちです。佐陀神能の鑑賞とあわせて訪れることで「感性を潤す旅」としての魅力を感じてみてはいかがでしょうか。ぜひ神話の息づく地で、神に捧げられてきた舞に立ち会う。記憶に残る特別な時間を体感してみてくださいね。