
2026年9月18日(金)に世界同時発表された、ミシュランガイドの「ホテルセレクション2026」において、「瀬戸内リトリート 青凪 by 温故知新」(愛媛県松山市)と「五島リトリート ray by 温故知新」(長崎県五島市)が、「1ミシュランキー」に掲載されました。両施設は、日本でミシュランキーが初めて発表された2024年から、2025年、2026年と3年連続での掲載です。

各地の取り組み
温故知新は現在、全国14地域で15の施設を運営しています。ホテルづくりは、まず、その土地を深く知ることから始まります。自然や風景、受け継がれてきた歴史や文化、食、手しごと、そして、そこに暮らす人々。まだ広く知られていないもの、失われつつあるもの、地元では当たり前すぎて見過ごされているもの、その土地にすでにある固有の魅力を、温故知新では「地域の光」と呼んでいます。その光を見つけ、地域の人々とともに磨き、滞在体験として国内外のゲストへ届ける。そのため、運営する施設に共通したデザインや一律のサービスフォーマットはありません。一つひとつの地域と向き合い、そこにある光を起点にすることで、それぞれ異なる個性が生まれます。光を見つける。磨いて、届ける。ホテルを入口にその土地を知り、訪れ、やがて地域を好きになる人が増えていく。そんな循環を地域とともにつくり、その土地にしかない魅力を次の世代へつないでいくことを目指しているそうです。
建築、アート、瀬戸内の風景。その場所に身を置く時間そのものを体験に

瀬戸内海を望む山の中腹に佇む、全7室のスモールラグジュアリーホテルです。一部が美術館として公開されていた建築を、2015年に設計者である建築家・安藤忠雄氏監修のもとリノベーション。コンクリートの建築と光、アート、その先に広がる瀬戸内の風景が一体となった空間で、「Minimal Luxury」をコンセプトとする滞在を提案しています。
2025年12月には開業10周年を迎え、館内のアートを刷新。近年は、愛媛に受け継がれる文化を紹介する企画展や地域のアーティストとの取り組みなど、建築を舞台に地域との接点を広げています。建築そのものが持つ静けさや余白を大切にしながら、瀬戸内の自然、食、文化と出会う、この場所ならではの滞在をぜひ満喫してくださいね。
五島の海と大地、食、文化。ホテルから島へと広がる滞在

長崎県・五島列島の福江島。鬼岳の噴火によって形成された鐙瀬溶岩海岸を望む高台に佇む、全26室のホテルです。
館内では、五島の海が育む豊かな魚介や地元の食材を生かした料理をはじめ、上五島で生まれたスキンケアブランド「BSCI」と五島に受け継がれてきた椿を取り入れたスパ、島の自然や文化に触れるアクティビティなど、島の魅力をさまざまな角度から体験することができます。2026年には、五島列島で唯一の高温自噴泉である荒川温泉を全客室の露天風呂へと引き入れられました。 ホテルの中だけで滞在を完結させるのではなく、朝の島を歩き、土地の食を味わい、受け継がれてきた文化に触れる。五島という島全体へと滞在を広げ、訪れる前には知らなかった土地の魅力と出会う時間が待っています。
構成/久保 葵