『サライ.jp』は、「茶文化が息づく宇治」を紹介する。
京都駅からJR奈良線「みやこ路快速」で18分、煌びやかな鳳凰堂が鎮座する平等院で知られる宇治に到着する。宇治といえば日本のお茶文化を支えてきた宇治茶のふるさとでもある。宇治橋通りを歩けば、多くの茶問屋や茶農家の店舗からは香しいお茶の香りが漂い、何とも心を穏やかにしてくれる。
15世紀、宇治茶は足利将軍家から高く評価され、その後茶人・千利休や天下人の庇護を受け、抹茶としてのブランドが確立。さらに煎茶や玉露が編み出され、上質なお茶の産地として不動の地位を得ている。2015年にはこうした宇治茶の歴史と文化、美しい茶畑の景観を通じたストーリーが「日本茶800年の歴史散歩」として日本遺産第1号に認定され、現在ユネスコの世界文化遺産登録を目指す取り組みも行なわれている。私たちの暮らしに最も身近な飲料であるお茶。いつもの京都旅とはひと味異なる「お茶の京都」を訪ねたい。
『Precious.jp』では、“海の京都・丹後”の魅力を紹介する。
京都府の北部に位置する丹後地方は、日本三景のひとつ「天橋立(あまのはしだて)が有名だ。そして、「丹後ちりめん」をはじめとした織物の産地としても知られている。そんな丹後地方の手仕事は、伝統を継承しながらもモダンに進化を続けている。“海の京都・丹後”の今に出会う、温故知新の手仕事に触れる旅とは―――。