仙台藩を築き上げた戦国武将、伊達政宗公は相当な食通で、自ら包丁を手にして料理も嗜たしなんだという。それこそが、宮城県の食材の豊かさの証あかしだろう。金華山・三陸沖合に世界有数の漁場を有し、県中央部に広がる仙台平野は古くから知られる米どころ。今では野菜や果樹栽培も盛んになり、まさに「食材王国みやぎ」なのである。
2022年7月1日~31日の期間、そんな宮城県が誇る食材を使った料理が都内の名店で楽しめる「食材王国みやぎ レストランフェア」が開催された。腕を振るう料理人のひとり、『分とく山』の野﨑洋光さん(69歳)はこのように語る。
「海と陸、両方の美味しいものが揃う。だから、器の中に宮城の風景を描くことができるんです」
この機会に、現地を旅するように気になる店に足をのばしてみてはどうだろう。特別な料理の数々で、宮城を味わっていただきたい。
懐石料理のコースの一品として提供。厚く切った宮城県産の水蛸に細かく包丁を入れて70℃の湯で湯引きすると、柔らかい食感と透明感を保ったまま、花が咲いたかのように変化。パプリカなどの宮城の野菜と共に、梅肉醤油で味わう。東京・銀座で40年続く鰻の名店だが、酒肴となるサイドメニューも評判。その一品として、志津川産の水蛸をお造りにし、宮城産の枝豆をつぶした甘くないずんだソースを添えて提供する。イベント期間中は宮城の日本酒も揃う。
宮城から新鮮な食材が集結する「食材王国みやぎ レストランフェア」。和食、洋食、中華、イタリアン、フレンチの名店7店舗が参加する。期間中は各店舗でバリエーション豊かな宮城メニューを楽しめる。
※このイベントは終了いたしました。