『サライ』といえば1989年に創刊された「大人の生活誌」。アクティブシニアメディアの元祖だ。公式サイト・SNSもシニアジャンル有数の規模を誇り、人生100年時代の注目メディアとして存在感を増している。
一方『mont-bell』は1975年創業の国民的アウトドア用品メーカー。近年は自然派のライフスタイルブランドとして、幅広い商品・サービスを展開するアウトドア界のガリバーであり、すでに約108の地方自治体、研究機関、企業と包括連携協定を結んでいる「地方創生」のトップランナーでもある。またエコツアーやアウトドア体験イベントにも積極的で、JAL、JR北海道などとも包括連携協定を結び、コロナ禍明けの今後、さらに規模を拡大していくことになるだろう。
人生100年時代を迎え、日本人の半数が50代以上になろうとしている今、アクティブシニアの旺盛な旅行欲求、移住、ふるさと納税への関心の高さなどを考えれば、まさにアクティブシニアの力で「地方を元気に」する時代だ。『サライ』とモンベルの連携は、地方創生に新たな視点をもたらすのではないだろうか。
まずは、「地方創生案件のメディア発信強化」「アクティブシニア向け商品・サービスの開発」「自然体験を通した環境・防災イベントの運営」などについて協議を始めるが、その際、大きな指針となるのが、モンベルが掲げる「7つのミッション」だ。
「モンベル『7つのミッション』、よく読むとこれらは『国』で言う省庁の事業と重なります。1は環境省、2は文部科学省、3は厚生労働省と、これらを縦割りでなく、「自然」というキーワードで横串に刺して連携させることが大事。自治体の中でも成功しているところは、首長にその意識がある。全国の首長の意識を高めるためにもメディア発信は大切。『サライ』とパートナーを組むことで、全国の人々の目をがんばっている地域に向けたい」
(モンベル会長・辰野勇氏)
「『サライ』も創刊以来32年、日本のシニアマーケティングの先駆者としてさまざまな地域振興案件に取り組んでおり、『サライ』の所属する小学館第二ブランドメディア局はアウトドア誌『BE-PAL』を通して30年以上、モンベルと協力関係を築いてきました。『7つのミッション』を初めて読んだとき、これは『大人の責任』だと感じました。人生の成熟期を迎える『サライ』読者と共有できる大きなテーマと出会えました」
(『サライ』プロデューサー・大澤竜二)
自然の中でカラダを動かす時間を増やせば健康増進効果も期待できる。アウトドアのアクティビティには開放感や達成感があり、自然に対する「気づき」も多い。人生の時間を重ねてきたシニアならではの視点で地域を見てみたら、新しい「地方創生」のヒントがあるに違いない。『サライ』とモンベルの連携プロジェクトにご期待ください。