鳥取県民のソウルドリンクとして長年親しまれてきた「白バラコーヒー」。
鳥取県内産の良質な生乳を使用したやさしい味わいで人気を集め、いまでは全国で支持される商品となっています。
製造・販売を手がけるのは、鳥取県の大山乳業農業協同組合(以下、大山乳業)。
そんな「白バラコーヒー」と、人気プロテインブランド「beLEGEND(ビーレジェンド)」がコラボしたユニークな商品が登場しました。
その名も「ビーレジェンド WPCプロテイン 白バラコーヒー風味」。
牛乳で割ると、本物の白バラコーヒーのような味わいが楽しめると話題です。
一見ユニークな”コラボ商品“ですが、その背景には日本の酪農を支援するという大きな目的があります。
日本では長期的に牛乳の消費量が減少し続けています。
その影響で、余った生乳から作られる脱脂粉乳の在庫が増加。これは酪農経営を圧迫する要因にもなっています。
こうした課題に対して、「牛乳をどう飲んでもらうか」「余剰資源をどう活用するか」という工夫が求められてきました。
プロテインは通常、水で割って飲むのが一般的です。
しかし今回の商品は「牛乳で割ること」を前提に開発されています。
牛乳と合わせることで味がまろやかになり、たんぱく質に加えてカルシウムやビタミンも同時に摂取可能。毎日の健康習慣として続けやすく、プロテイン初心者でも楽しめる仕上がりです。
「甘いものを飲みたい」という欲求にも応えられるので、トレーニング後のご褒美ドリンクとしても人気が高まりそうです。
「beLEGEND」を手がける株式会社リアルスタイルがこの商品を構想してから約 1 年半。酪農現場に訪問し、大山乳業と二人三脚で進めてきた商品で試作回数は348回に及ぶといいます。
さらに今回のプロテインでは、余剰生乳から作られる国産脱脂粉乳を原料の一部に採用。
これにより、
といった仕組みを実現しています。
この取り組みは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」にも合致。
牛乳を無駄にせず活用し、消費を促す仕組みは、この世界的な課題に応える実践例といえます。
「牛乳を飲む」という日常の小さな行動で、地域の酪農を支える。
そんな価値観を広げる第一歩として誕生したのが、この“白バラコーヒー味のプロテイン”なのです。
今後、「beLEGEND(ビーレジェンド)」を展開するリアルスタイルでは、牛乳消費の促進と脱脂粉乳の活用を両立させる商品展開を引き続き探っていく方針だそうです。
保存性と栄養価に優れる脱脂粉乳は、持続可能な乳製品づくりにおいて注目される素材。
資源を無駄なく活かしながら、食品ロス削減や酪農支援につなげていけるか。
その広がりが、地域酪農の持続的な発展に寄与するかどうか注目されます。
ユニークな一杯をきっかけに、消費者が無理なく地域支援に参加できる――。
地方創生に活かせる新しい発想です。
「ビーレジェンド WPCプロテイン 白バラコーヒー風味」
3300 円/600g(約30食分)
数量限定販売。初回分は完売、次回は9月上旬入荷予定。