
日本有数の焼酎どころとして知られる宮崎県都城市。この地で110年にわたり、地域の宝である清冽な地下水と大地の恵みを醸し続けてきたのが、看板商品『黒霧島』などで知られる霧島酒造株式会社だ。

霧島酒造の看板商品『黒霧島』
「黒霧島の日」である9月6日、同社は黒霧島の新TVCMを発表。東京・虎ノ門で行われた発表会には、霧島酒造株式会社代表取締役の江夏邦威氏、酒質管理部黒霧島担当ブレンダーの黒木俊行氏、TVCMに出演した俳優の松坂桃李さんが登場した。

9月6日の「黒霧島の日」にTVCM発表会を行った
この日は新TVCMの紹介を始め、宮崎の風土が育んだ本格芋焼酎の価値を現代の豊かな時間へと昇華させる「クロキリフルネス」という新たなライフスタイルを提案。9日まで虎ノ門ヒルズカフェ・ステーションアトリウムで期間限定イベント『ほどける黒キリ酒場』を開催する。

虎ノ門ヒルズカフェ・ステーションアトリウムで開催中の『ほどける黒キリ酒場』(9/9まで)
『ほどける黒キリ酒場』では、黒霧島の「究極の一杯」(ロック、水割り、お湯割り、ソーダ割)と、黒霧島に合うために考え抜かれた「究極のペアリング料理」を提供。「究極の一杯」では、実際に都城市の黒霧島ブレンドに使っている「仕込み水」に限りなく近い霧島山系の水を使用し、黒霧島をよりおいしく感じられる比率にこだわっている。さらにそれぞれの割り方に合う酒器を用意し、口当たりや香りの感じ方まで演出する。

黒霧島の「究極の一杯」と「究極のペアリング料理」
「究極のペアリング料理」は3品。ひとつは「豚の角煮」で、甘辛いタレと豚肉の脂の甘みがスッキリとした味わいの黒霧島にマッチする。もう1品は「味覚センサー」を用いて相性を測定し、100点中98.8点を獲得したという「餃子」だ。餃子の肉汁の旨味と黒霧島の甘みの相性が良いという。3品目はブレンダーの黒木氏が妻とともに試行錯誤して開発した「カレーのナッツ和え」。豚肉、ナッツの他、ジャガイモの代わりにサツマイモを使用し、黒木氏自身がレシピを考案した特製スパイスカレーを合わせたおつまみだ。

約960秒を計る砂時計「フルネスクロック」
この「究極の一杯」と「究極のペアリング料理」を体験できる会場のテーブルには、9と6にちなんだ約960秒を計る砂時計「フルネスクロック」が置かれている。スマートフォンを脇に置いて砂が落ちるのを眺めながら、時間を忘れて黒霧島や料理の味わい、会話をゆっくり楽しむというのが、「クロキリフルネス」のコンセプトだ。

「ボトルキープ」ならぬ「思い出キープ」も
またキープネッカーとペンも用意され、黒霧島の思い出を書き込んで「ボトルキープ」ならぬ「思い出キープ」ができるコンテンツも用意されている。
発表会で代表取締役社長の江夏氏は、都城市という地域に根ざした企業としての歩みを力強く語った。

霧島酒造株式会社代表取締役・江夏邦威氏
「1916年の創業から今年で110周年。私たちは長年、地域のお客さまに支えられてきました。『黒霧島』が目指すのは、単なるお酒ではなく、皆さまの日々の暮らしや気持ちに寄り添う『最高の人生の相棒』であり続けることです。親子、そして孫へ。三世代にわたって愛されるロングセラーとしての責任を胸に、新たな一歩を踏み出します」
この言葉には、地方企業が全国的なナショナルブランドへと成長してもなお、一軒一軒の食卓を大切にするという「原点」とも言える想いが込められている。
また『黒霧島』のおいしさの根源は、徹底的な地元へのこだわり。黒霧島担当ブレンダーの黒木氏は、その「酒質」こそが宮崎の誇りであると説く。

霧島酒造株式会社酒質管理部黒霧島担当ブレンダー・黒木俊行氏
「私たちが大切にしているのは、地域の宝である地下水『霧島裂罅水(きりしまれっかすい)』と、九州産のサツマイモ100%へのこだわりです。そこから生まれる『トロッとした甘み、キリッとした後切れ』は、宮崎の自然がくれた贈り物であり、私たちの揺るぎないアイデンティティー。和食、洋食、中華……どんな料理も引き立てる『食中酒』としての完成度を、日々探求し続けています」

『食中酒』として合う黒霧島
発表会でお披露目されたペアリングメニュー(豚の角煮、餃子、カレーのナッツ和え)は、まさに宮崎の「だれやみ(晩酌)」文化を現代的にアップデートしたものだ。

新TVCMに出演した松坂桃李さん
また新TVCM『このひとときの真ん中に』篇に出演した松坂さんは、自身と黒霧島の間にあった「不思議なご縁」を明かした。
「以前、蜷川幸雄さんの舞台『ヘンリー四世』の千穐楽の後に飲んだ黒霧島のソーダ割りが五臓六腑に染み渡るほどおいしくて。それ以来、取材の場で『好きだ』と言い続けていたら、今回のお仕事に繋がりました(笑)。まさに言霊ですね」

舞台千秋楽からの不思議な縁でCM出演を実現(?)
現在は主演を務める来年のNHK大河ドラマ『逆賊の幕臣』の撮影真っただ中。「クロキリフルネス」にかけて、“心ほどける瞬間”を聞かれた松坂さんは、「大河ドラマの撮影で長時間つけているカツラを外した瞬間、心がほどけます」と回答。「メイクの方がカツラを一緒に外してくれるんですけど、一緒にホットタオルをくれるので頭を蒸らすというか、それがまた気持ちいいんですよ」と、仕事終わりの至福の時間について語った。

心ほどける時間を語る松坂さん
さらに「どんな時に『黒霧島』を飲みたくなる?」の問いには、「今の時期だと『VIVANT』を見ている時じゃないですか?」と自身が出演するTBS日曜劇場『VIVANT』をアピール。「今後の展開について『うわ~』って言いながら、『(主演の)堺(雅人)さんの役のセリフ量すごくないか? あれ絶対ギャラ3倍だよね』って、あーだこーだと考察するのが最高の時間です」と報道陣を笑わせ、プライベートでの「クロキリフルネス」な過ごし方を明かした。

都会の真ん中で黒霧島と「クロキリフルネス」タイムを
9月9日まで開催中の『ほどける黒キリ酒場』で体感できる「クロキリフルネス」は、デジタル化で加速しすぎる日常から一時的に離れ、目の前の大切な人や自分自身と向き合う「豊かな時間(フルネス)」を、宮崎の焼酎とともに過ごしてほしいという霧島酒造からのメッセージ。地方の風土を守り、磨き抜かれた一杯が、都会の真ん中で人々の心を解きほぐしていく。霧島酒造が提案する「クロキリフルネス」は、これからの地域ブランドが目指すべき、ひとつの理想的な姿なのかもしれない。
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(取材・文/コティマム、撮影/杉原賢紀)